建学の精神・教育方針

建学の精神

「キリストの心を心とする」
「汝らキリスト・イエスの心を心とせよ」(新約聖書ピリピ書第2章5節・文語訳)
本学は、キリストの心を心とし、愛と奉仕と福音宣教に生きる人を育てる。なぜなら、キリストは一人ひとりと出逢い、十字架の愛により、その一人ひとりを生かしているからである。

建学の精神

本学の使命(ミッション)

「一人ひとりを大切にする教育」を通じて
「キリストの心を心として神と世に仕える」人材を育成する

教育目的

「心と福祉と魂の高度な専門家を養成する」

教育研究上の目的

総合人間学部

本学はキリスト教を基盤とした人格教育のもと、ルターの宗教改革の精神に基づき「キリストの心を心とし神と世に仕える人材」、特に心と福祉と魂の高度な専門家を養成する教育事業を、教育基本法及び学校教育法に従って行うことを目的とする。

本学のキリスト教精神のルーツともいうべき宗教改革者マルティン・ルターは、「自分のためでなく、隣人のために生きて、仕える生に神の祝福があるように」という言葉を残している。本学は、そのルターの精神を継承し、キリスト教的人間理解に立ち、今日の社会における様々なニーズを持つ人々のために働き・奉仕する人材を養成することを目的としている。特に生活上の困窮を持つ人々に寄り添う社会福祉、心に悩みを持つ人々に寄り添う臨床心理、そして生きる意味や意義を問い求めるスピリチュアルな課題を持つ人々に寄り添うキリスト教の三つの専門教育を通して、学生一人ひとりが包括的・全人的人間理解を身につけ、いのちと世界についての深い理解と洞察を持ち、対人援助の心を涵養し、具体的な援助の知識と技術を身につけることを本学部の目的とする。

すなわち、キリスト教的人間理解を進め、「キリストの心を心とする」愛に根ざした援助者の育成を目指す。

人間福祉心理学科

本学科は、人々の生活の困窮に寄り添う社会福祉、心の悩みに寄り添う臨床心理、そして生きる意味や意義を問い求めるスピリチュアルな課題へ寄り添うキリスト教の教育を一体として提供し、学生一人ひとりが包括的・全人的人間理解を身につけ、いのちと世界についての深い理解と洞察力を持ち、対人援助の心を涵養し、具体的な対人援助の知識と技術を身につけることを目的とする。

総合人間学研究科

本大学院は、人々が直面する生活及び心の問題に、より専門的、総合的に対応すべく、高度の社会福祉と臨床心理および関連領域の知識と実践能力を備えた、対人援助専門職の養成を目的とする。

社会福祉学専攻

博士前期課程
高度な専門職業人としてソーシャルワーカーの養成を目指す。また、社会福祉施設・機関における運営・管理者の養成を目指す。

博士後期課程
社会福祉学の研究者及び教育者の養成を目指す。
また、社会福祉の実践理論と法政策に通じた施設・機関の運営管理のエキスパートを養成する。

臨床心理学専攻

本学の基礎をなすキリスト教精神―愛と献身の心―をもって、人々と接することができる専門家の養成を目指す。また、心理・教育・医療機関などの臨床の現場で高度な専門知識と技術を駆使することができる臨床心理の専門家を養成する。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

総合人間学部

ルーテル学院大学は建学の精神に基づき、人間を包括的にとらえて、「心と福祉と魂の高度な専門家」を養成することを目的とします。特にいのち、心、子どもと家族、障がい者や高齢者、地域社会などを総合的に捉える力を養います。
この目的にそった人材を育成するために、これまでの学習および経験を通じて下記のような意欲・態度・知識を有する学生を求めます。

1.人と社会に貢献する意欲
人を理解し支援するための知識や技術を学びたいと願い、自分の人生を人と社会のために役立てたいという意欲を持っている学生を求めます。

2.基礎的なコミュニケーション能力
自分の考えをまとめ、他者の思いを理解するためのコミュニケーションの基礎的な能力を身につけている学生を求めます。

3.主体的に調べ、考え、学ぶ積極的な姿勢
社会や人間に対し多面的な興味をもち、主体的に調べ、考え、学ぶ積極的な姿勢がある学生を求めます。

4.他者と協働して学ぶ態度
他者と協力しておこなう学習・活動に参加でき、必要に応じて、自分の考えを主張したり、他者の考えを取り入れたりすることができる学生を求めます。

5.基礎的な学力
対人援助の専門職に必要な知識を修得するための基礎的な学力をもっている学生を求めます。

6.本学の教育の特色の理解
本学が一学科のもとで提供する福祉相談援助、地域福祉開発、子ども支援、臨床心理、キリスト教人間学の5つのコースの特色を理解している学生を求めます。

上記のような学生の力を正しく判断するために、多様な選抜方法を実施し、面接を重視して選抜します。

総合人間学研究科

社会福祉学専攻

社会福祉学専攻では、次のような人材を求める。
博士前期課程の入学試験では、成績および研究計画書を含む書類審査、小論文および面接試験を実施し、総合的に判定する。出願資格によってはそれに加えて、専門についての筆記試験、英語に関する筆記試験を実施し、総合的に判定する。
博士後期課程の入学試験では、成績、研究計画書、職務実績書、業績一覧を含む書類審査、英語による専門試験、小論文に関する筆記試験、および面接試験を実施し、総合的に判定する。

  1. 社会福祉の高度な専門家として社会に貢献しようとする熱意を持つ人
  2. 社会福祉の実践に必要となる対人関係能力、コミュニケーション能力を持つ人
  3. 研究に必要な読解力、分析力、文章能力を持つ人
  4. 社会福祉の知識や理論を学ぶ基盤となる社会福祉学に関する基礎的知識を持つ人
  5. 博士後期課程にあっては、上記に加え、社会福祉学の研究者、教育者、あるいは社会福祉に関する組織の管理者として社会に貢献しようとする熱意を持つ人。

臨床心理学専攻

臨床心理学専攻では、次のよう人材を求める。
そのために、入学試験では、履歴書および研究計画書を含む書類審査、専門科目・英語・小論文に関する筆記試験、面接試験を実施し、総合的に判定する。

  1. 臨床心理の高度な専門性を有する職業人として社会に貢献しようとする熱意を持つ人
  2. 臨床心理の実践に必要となる対人関係能力、コミュニケーション能力を持つ人
  3. 研究に必要な読解力、分析力、文章能力を持つ人
  4. 臨床心理の知識や理論を学ぶ基盤となる心理学および臨床心理学に関する基礎的知識を持つ人

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

総合人間学部

Ⅰ.教 育 内 容

1.キリスト教といのちについての学びを深める教育
キリスト教を基盤とした人格教育の提供、および、キリスト教といのちについて学びを深める教育をします。

2.生命について学び、生きる力を体得する教養教育
生命・環境について広く学び、コミュニケーション能力を高め、生きる力を体得し、キャリアを築く力を育む教養教育を提供します。

3.世界の言語・文化・社会の理解を深める国際教育 
実践的なコミュニケーション能力を習得する語学教育、世界の宗教・文化・社会の理解を深める専門教育、海外研修・海外インターンシップ・留学の機会の提供と個別支援を通して国際教育を提供します。

4.総合的に人間についての学びを深める総合人間学教育
社会福祉学、臨床心理学、キリスト教学に基づいた専門教育と教養教育を基盤に、自己を理解し、総合的・包括的な人間理解と他者支援ができる教育を提供します。

5.キャリア形成に結びつく専門教育
専門科目の体系的履修を通して、生涯を通してのキャリア形成に資する教育を行います。社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師等の国家資格取得の支援、および、臨床心理士や牧師を目指す人の進学支援を行います。

6.思索力を育み、能動的な学びを促す少人数教育
学年ごとに少人数による演習科目を設け、また、卒業演習や卒業論文執筆などを通して学びを統合させ、思索力を育み、能動的な学びを促す教育を提供します。

7.実習、インターンシップを核とした体験重視の実践教育
本学での学びと具体的な他者支援や社会での働きの現場での体験を通し、理論と実践を有機的に結びつける場として、専門領域の実習、国内・海外インターンシップ等の機会を数多く用意し、実践的な教育を行います。

Ⅱ.教育方法

初年次には、オリエンテーション、履修指導の個別面接の複数回実施、少人数の演習科目を提供することなどを通して、専門教育への円滑な移行を支援します。
演習科目はもちろん、講義科目においても、少人数グループに分かれてのディスカッション、ロールプレイ、事例検討など、実践的な力を養う参加型の教育方法を用います。
アクティブラーニングの実施、リフレクションペーパーの提出などを求め、思索の深化・思いの言語化をさせ、自律的に調査研究する能力を高めます。
全ての学生が卒業までに、専門領域の実習、国内・海外インターンシップのいずれかを履修できるよう実践的な教育の機会を保障します。

Ⅲ.評 価

学生の履修や履修効果を確認するために、講義概要に科目の評価方法を明記し、5段階評価をします。GPA制度を採用し、在学生の履修指導に活用します。

このようなカリキュラム履修を通して、学生は人間性、総合的・実践的な学習能力、コミュニケーション能力および他者支援に必要な高度な専門性を身につけます。

総合人間学研究科

社会福祉学専攻博士前期課程

社会福祉の高度な専門職業人として必要な価値・知識・技術が身につけられるように、基礎研究科目、専門科目、専門演習を開講し、現場の実践と理論の統合化を図りつつ授業を提供する。
本課程においては、認定社会福祉士の認証研修を数多く開講する。

  1. 社会福祉に関する研究能力を高めるために、社会福祉調査法に関する科目を開講する。また、演習を複数提供し、指導教員による論文指導を行う。院生は、研究計画を立て、研究倫理委員会の倫理審査を受け、中間発表、論文の執筆、仮提出、本提出を経て、口頭試問を受ける。
  2. 社会福祉の高度な専門職業人として、実践と理論の統合化を図るために、社会福祉の各領域の専門科目を開講する。
  3. 社会福祉の高度な専門職業人として、人を総合的な視点から理解し、支援する力を養うために、社会福祉に関する多様な理論や技法を学べる援助技術に関する科目を開講する。
  4. 社会福祉に関する実践能力を高めるために、実習に関する科目を開講し、選択した者に対しては、個別の指導者による実習指導を行う。
  5. 本学の建学の基盤にあるキリスト教に根ざした課題理解と実践を追求する力を養うため、キリスト教社会福祉に関する科目を開講する。

社会福祉学専攻博士後期課程

  1. 社会福祉学の研究者及び教育者として必要な研究能力と教育能力が身につけられるように、社会福祉学特殊研究科目を提供し、指導教員より指導を行う。
  2. 院生が研究計画を立て、調査研究を行い、論文執筆を行う支援のために、博士後期課程の合同ゼミを提供する。
  3. 院生は、研究計画を立て、中間発表を経て、博士論文提出資格試験を受験する。博士論文提出資格試験に合格したものは、論文を完成させ、博士論文を提出する。
  4. 社会福祉に関する実践と理論を統合する研究を行うために、調査研究に関する個別コンサルテーションを提供する。院生は、必要に応じて研究倫理委員会の倫理審査を受けて承認を得る。

臨床心理学専攻

臨床心理の専門家として必要な知識と技術と価値観が身につけられるように、基礎研究科目、実習科目、専門科目を開講し、授業と演習・実習を相互に関連させて提供する。
本専攻は、財団法人日本臨床心理士認定協会の第1種指定校であり、資格取得に必要なカリキュラムを設置する。また、公認心理師に必要な科目を開講する。

  1. 臨床心理に関する研究能力を高めるために、研究法や統計法に関する科目を開講し、特別研究において指導教員が論文指導を行う。院生は、研究計画を立て研究倫理委員会の倫理審査を受け、中間発表、論文の執筆、最終発表をして、口頭試問を受ける。
  2. 臨床心理に関する実践能力を高めるために、臨床心理面接や臨床心理査定に関する科目を開講し、臨床心理基礎実習および臨床心理実習において実習指導を行う。院生は、学内での演習やケースカンファレンスに参加し、外部の機関で学外実習、本学附属臨床心理相談センターで学内実習を行い、有資格者から指導を受ける。
  3. 臨床心理の専門家として人を総合的な視点から理解する力を養うための科目と、心理療法に関する多様な理論や技法に関する科目を開講する。
  4. 本学の建学の基盤にあるキリスト教に根ざした課題理解と実践を追求する力を養うため、キリスト教倫理や臨床死生学、牧会カウンセリングに関する科目を開講する。

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)

総合人間学部

ルーテル学院大学は、建学の精神に則り、人間を包括的にとらえる「心と福祉と魂の高度な専門家」を養成することを目的とします。この目的を実現するために、「キリスト教的人間理解」を基盤として、「福祉」「子ども」「心理」を学際的に学べる専門教育と教養教育とを中心として、人間を総合的に理解し援助する力を養うためのカリキュラムを提供します。
その中から、学生各自の関心と目的意識に応じて、必修科目を含む所定の単位を履修し、それによって下記の資質と能力とを獲得した者に対して、卒業を認め、学士(総合人間学)の学位を授与します。
1.いのちを尊び、他者を喜んで支える人間性
自己理解を深め、豊かな人間性を身につけて、自然・文化・宗教・歴史を重んじ、さまざまな条件のもとにある一人ひとりの人間のいのちと価値を尊び、他者を理解し支え、共に生きることを喜ぶことができるようになること。

2.全人的なヒューマン・ケアに必要な高度な専門性
心と福祉と魂の高度な専門職に必要とされる価値、知識、技術を身につけ、深く総合的な人間理解に立って、個人の痛みを癒し、人権と生活を守り、人間性豊かな人生を送ることができるよう援助できるようになること。また、そのような人生を送ることを可能にする社会の形成に貢献できるようになること。

3.総合的・実践的な学習能力
ものごとの本質を把握し、問題点の発見、分析、事態の改善、解決策の提言をし、実行できるようになること。そのために、必要とされる他の人々との協働作業を創り、積極的に参与できるようになること、さらに、それを生涯にわたって伸ばしていける学習能力を身につけること。

4.他者理解と自己表現のためのコミュニケーション能力
コミュニケーション能力を身につけ、他者の思いや考えの理解と抱えている問題への共感、自己の思索の深化と思いの言語化、人間関係の構築、意見の交換、社会への考えの表明などを、状況に応じて適切に行うことができるようになること。

総合人間学研究科

社会福祉学専攻博士前期課程

社会福祉学専攻博士前期課程に2年間以上在籍し、所定の必修科目を含む36 単位以上を取得し、修士論文(又は特定課題研究)審査に合格した者に、修士課程の修了を認定し、修士(社会福祉学)の学位を授与する。
修士論文(又は特定課題研究)は、主査、副査及び審査委員の査読、口頭試問により、研究倫理の遵守、研究の目的と意義の妥当性、先行研究の検討、研究の計画・遂行能力、結果の分析能力、考察・結論の妥当性を総合的に評価する。

社会福祉学専攻博士後期課程

社会福祉学専攻に3年間以上在籍し、博士論文学内審査を経て、博士論文本審査に合格した者に、博士課程の修了を認定し、博士(社会福祉学)の学位を授与する。
博士論文の審査は、主査、副査及び審査委員を含む3名以上による審査委員会によって、提出論文の査読、口頭試問の結果をもとに行う。審査は、研究の独自性と意義、先行研究の検討、研究の目的と調査方法の妥当性、研究倫理の遵守、結果の分析能力、考察・結論、今後の課題の記述の妥当性について総合的に判断する。審査委員会の協議の結果は、大学院社会福祉学専攻教授会で報告を受け、承認する。

臨床心理学専攻

臨床心理学専攻に2年間以上在籍し、所定の必修科目を含む36 単位以上を取得し、修士論文審査に合格した者に、修士課程の修了を認定し、修士(臨床心理学)の学位を授与する。
  1. 修士論文は、主査および副査の査読、最終発表および口頭試問により、研究倫理の遵守、課題の発見能力、先行研究の収集分析能力、実証的研究の計画・遂行能力、データの分析能力、アカデミックな文書の作成能力を評価する。
  2. 臨床心理実習は、学外実習および学内実習に関する各指導者による実習評価と、専攻教員と院生の協議による総合的実習評価を行う。

臨床心理士や公認心理師の資格を取得しようとする者には、以下の能力が求められる。
  1. 臨床心理の専門家としての使命と社会的責任を自覚し、生涯にわたる研鑽の必要性を認識し、研鑽に必要な研究能力や指導を受ける能力を有していること。
  2. クライエントを尊重する姿勢を有し、倫理や法を理解し遵守する姿勢と遵守に必要な実践能力を有すること。
  3. クライエントの課題を査定・理解し、適切に目標を設定し、目標に向けて臨床的支援を行う能力を有すること。
  4. 他職種の専門家と連携して、クライエントを支援すると共に、臨床心理の知見を地域社会に還元し、貢献する能力を有していること。
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