ルター研究所　宗教改革500年記念出版

宗教改革500周年を記念して教会が定めた4冊の「推奨図書」の最後のものが本書である。リトンからこの10月1日づけで出版された。本書は、ルターの著作のうち日本で最も多く読まれてきた『キリスト者の自由』を読むための手引きである。

『キリスト者の自由』に出て来る重要な概念、「自由」、「律法と福音」、「信仰義認」などを分かり易く説明した部分と、『キリスト者の自由』の現代的意義を話し合った座談会の記録が収められている。また、『キリスト者の自由』の本文も抄訳であるが、含まれている。本書を片手にすれば、『キリスト者の自由』が読みやすくなると思う。

ルター研究所では、今年の6月に開催された「牧師のためのルター・セミナー」で行われた講演をまとめた『ルター研究』別冊３号を10月30日付けで出版した。『アウグスブルク信仰告白』の特集である。内容は以下のとおりである。

•     「三つのＥ･････来たるべきエキュメニズムのプログラム」……江口　再起
•     「『アウグスブルク信仰告白』のギリシャ語訳」………………鈴木　浩
•     「公同の宣教に参与する･････『アウグスブルク信仰告白』とミッシオ・デイ」……宮本　　新
•     「『アウグスブルク信仰告白』に見る信仰義認とエキュメニズム」……江口　再起
•     「『アウグスブルク信仰告白』と『和協信条』の聖餐論」………………立山　忠浩
•     「『アウグスブルク信仰告白』五、七、八条に見る教会とその職務」…江藤　直純
•     「『アウグスブルク信仰告白』第一六条の『正しい戦争を行う』について」…………鈴木　浩
•     書評　『争いから交わりへ』（教文館、2015年）…………………高井　保雄

本書は一般書店では入手できないので、ルター研究所（ファックス0422-33-6405、Ｅメール hsuzuki1945@yahoo.co.jp）に直接申し込んでください。価格は送料込みで2,000円です。

宗教改革500周年記念の教会推奨図書3冊目にあたる『アウグスブルク信仰告白』が出版された（リトン）。訳文が改定され、解説も付されている。単行本が絶版になって以来、大部の『一致信条書』（2006年、教文館）の中に収められている訳文でしか読めなかったが、今回、新版となって単行本で出版された。1530年にアウグスブルクで開かれた国会で皇帝に提出された信仰告白文書で、執筆はルターの若い同僚、メランヒトンである。

定価は1,000円（税別）で、キリスト教書店での販売とは別に、「リトン」（ファックス045－402－1426、Ｅメール lithon@yha.att.ne.jp）に直接注文することもできます。

日本福音ルーテル教会は、2017年の「宗教改革500年事業」の一環として、ルター研究所が新たに翻訳した『エンキリディオン　小教理問答』を宗教改革記念日の10月31日付けで発行した。今回の出版は、マルティン・ルターが本書を出版したときと同じ形での出版となるので、従来の『小教理問答』の日本語訳と違って、朝晩の祈り、食事の感謝、家訓、結婚式文、洗礼式文なども一緒に翻訳されている。それに、「小教理問答」という書名に加えて、もともと付いていた「エンキリディオン」という名前も並んでいる。出版社は「リトン」である。

キリスト教書店での販売とは別に、それぞれのルーテル教会がまとめて注文しているので、出席されている教会でもお求めいただけます。また、「リトン」（ファックス045-402-1426、Ｅメール lithon@yha.att.ne.jp）に直接注文することもできます。定価は900円（税別）です。

ルター研究所では、今年の6月に開催された「牧師のためのルター･セミナー」で行われた講演をまとめた『ルター研究』別冊2号も11月10日付けで出版した。内容は以下のとおりである。

•     「教理問答とその時代」……高井　保雄
•     「『エンキリディオン』の実践的意味……徳善　義和
•     「小教理問答クラスの実際……むさしの教会の場合」……大柴　譲治
•     「贈与の神学者ルター」……江口　再起
•     「『小教理問答』の聖礼典における罪の赦しの問題……立山　忠浩
•     「堅実に聖書を読み、ルターから学ぼう」……徳善　義和
•     「1917年の日本の宗教改革400周年記念」……ティム・マッケンジー
•     「『メリアン聖書』のことども」……徳善義和

本書は一般書店では入手できないので、ルター研究所（ファックス0422-33-6405、Ｅメール hsuzuki1945@yahoo.co.jp）に直接申し込んでください。価格は送料込みで2000円です。