包括的実習教育システムの構築(特色GP)

本学の「包括的実習指導システムの構築」が、文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に採択されました。

特色GPとは

文部科学省が実施する「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に、本学が申請した「包括的実習指導教育システムの構築~段階的スキルアップとトライアングル指導の確立」(代表:福島喜代子教授)が採択されました。

「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」は、大学教育の改善に資する種々の取組のうち、特色ある優れたものを選定し、選定された事例を広く社会に情報提供するとともに、財政支援を行うことにより、国公私立大学を通じ、教育改善の取組について、各大学及び教員のインセンティブになるとともに、他大学の取組の参考になり、高等教育の活性化が促進されることを目的とするものです。

当時の「特色GP」の学士課程の申請件数は261件でした。そのうち、「教育方法の工夫改善の取組」は、申請件数86件で、その中から14校が選ばれました(採択率16.3%)。文部科学省が、大規模な研究活動プロジェクトへの「特別補助」を強化する中で、本学のような小規模大学が選定されましたことは誠に大きな喜びです。

取り組み概要

本学では社会に貢献できる人材を育成することを使命とし、実習を核とした包括的実習指導教育システムの構築を図る取り組みをしてきました。この取組は、学生の段階的スキルアップをはかるために、 (1)準備教育の主要5科目で実習場面を想定してのロールプレイを少人数グループで行い、実習生としての態度や行動を身につけさせ、(2)授業ごとの習熟度チェックを行い、課題のある学生への個別指導を行い、(3)習熟度に応じて実習にいく学年を定める体制としました。
一方、大学の教員と現場の実習指導者の両者によるトライアングル指導が確実に行われるよう学外指導者との連携につとめ、(1)分野ごとに実習前後に実習指導者を招く「実習スーパーバイザー会議」を開催し、(2)実習担当教員による「実習会議」を年5回開催し、(3)実習指導者懇談会を年1回開催し実習指導者との連絡調整と研修機会の提供につとめています。

教育の特徴

  1. 授業科目のほとんどを、一方的な講義形式ではなく、ロールプレイや事例研究を交えた実践的な内容で提供
  2. 1年次から少人数の演習(ゼミ)授業を取り入れ、かつその演習は全て専任教員が担当
  3. 実習指導は、実習前→実習中→巡回指導→実習後のすべての指導を、その分野に習熟する同じ教員(大学の専任教員と現場経験を有する非常勤講師)が一貫して包括的にサポート
  4. 演習も実習もすべて、10名前後の少人数グループで実施。

実習指導教育の特徴

1.段階的スキルアップを図れるカリキュラム
 →実習指導教育を核として、学生が専門職として必要な知識・技術を学ぶことができるよう、1年生から4年生まで段階的にスキルアップしていくカリキュラムを提供しています。また、学生の学習到達度に応じて、実習へ行く学年を変更できる仕組みにしています。

2.授業ごとの習熟度チェック
 →少人数クラスによる演習形式の授業を取り入れ、毎回授業の最後には学生からフィードバックを受け、習熟度をチェックしています。

3.実習先の実習指導者とのトライアングル指導
 →大学教員と実習先の実習指導者とが連携して学生の指導にあたる、「トライアングル指導」体制を構築しています。

実習指導教育システム

実習指導教育システム

段階的スキルアップを図るプログラム

段階的スキルアップを図るプログラム

教員と学外指導者とのトライアングル指導

教員と学外指導者とのトライアングル始動

ALL INDEX