神学校について
INDEX
日本ルーテル神学校とは
創立以来100年以上の長い伝統をもつ神学校。キリスト教神学を教授研究し、その実習を指導し、ルーテル教会の信仰に基づいたキリスト教教師及び指導者を養成することを目的としています。制度上は各種学校になりますが、そこでの学問レベルは修士課程と同等であるよう努めていますし、現に本校の卒業生は海外に留学する際は、アメリカでいうM.Div.(マスター・オブ・ディヴィニティ、神学修士)修了と同等とみなされて博士課程に進むことができます。

理念
人間解放の福音を伝える伝道者、魂の癒しをもたらす牧会者
経済も科学技術もすばらしく発達したのに、人間一人ひとりが幸せになったとは実感できない世の中です。むしろ、人の和が弱まり、心を病む人が増え、生きる目的が見えにくくなっています。愛が冷め、希望が不確かになってきています。宗教さえも胡散臭い眼で見られる時代です。だからこそ、人間を深く見つめ、しかも絶対者である神さまの前で、その光の中で見直し、真の人間性を取り戻すための神の言葉を聴いていきたいのです。人間を蝕む罪から解放し、魂にみずみずしい喜びを回復できるように、この世界に愛と慈しみ、正義と平和が増し加わるように、祈る人、語り働く人が必要です。神学校はそのための牧師養成を行います。
宗教改革の伝統に堅く立って
宗教改革者マルティン・ルター(ルーテル)の信仰と神学の流れを汲むルーテル教会の伝道者・牧会者を養成するために、1909(明治42)年に創立されました。宗教改革のスローガン「信仰のみ、恵みのみ、聖書のみ」が神学校のモットーです。聖書を原語であるへブル語、ギリシャ語で深く学び、堅実な福音主義神学に立ち、教会の現場でしっかりと役に立つ実践力を養うことを目指します。
学校の概要
設立母体は、キリスト教プロテスタントの源流であるルター(ルーテル)派教会、日本福音ルーテル教会と日本ルーテル教団です。両教会がその教会で働く牧師・伝道者の養成のために始めた塾のような形での神学教育がその起こりです。今は、学校法人ルーテル学院が経営するルーテル学院大学とともに、緑豊かな武蔵野の一角で、教会の霊的指導者としての信仰と学問と専門技術とを身につける4年間の一貫教育です。七千坪の校地・文化勲章受賞の村野藤吾氏設計の校舎・共同生活を営む寮などは大学と共用です。
神学校の校章
神学校校章改革者マルティン・ルター(ルーテル)の信仰と神学を継承するものとして、彼自身がデザインした自分のバラの紋章を中心に据え、そのまわりに、宗教改革の三大原理である「信仰のみ、恵みのみ、聖書のみ」をラテン語であしらっています。
