詩編と祈り~音楽のスピリチュアリティとともに~ 第Ⅰ-Ⅳ期

詩編と祈り~音楽のスピリチュアリティとともに~ 第Ⅰ-Ⅳ期

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デール・パストラル・センターでは、2019年4月より講座『詩編と祈り~音楽のスピリチュアリティとともに~』を開講いたしました。多くの方々のご関心をいただいております。

+講座のご案内

このプログラムは、もともと「リラ・プレカリア(祈りの竪琴)」という奉仕活動の中で、奉仕者の養成のために生まれたプログラムです。リラ・プレカリアは、病床にある方、死に直面している方、また心身の癒しを必要とする方に、ハープと歌を通して祈りを届け、魂の癒しをもたらす働きです。ですから、このプログラムも、聖書や音楽そのものの研究ではなく、祈りの奉仕を通じて深められていく、私たちのスピリチュアリティ(霊性)について学んでいくものとなります。
 
プログラムでは、キリスト教の長い伝統の中に育まれてきた人間の魂の理解とその表現を、詩編や祈り、音楽の中に学ぶことを中心としながら、参加する一人ひとりの魂の深い養いを共にしてまいります。NHK「こころの時代」にも紹介された、キャロル・サック宣教師によるリラ・プレカリアの最も中心的な精神を学ぶプログラムです。
 
なお、プログラムの中で、ハープを用いた実践に触れる機会はありますが、ハープや歌を直接に学ぶものではありません。


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+第Ⅰ期の学び
一年目、2019年度前期には、一般的な意味で、スピリチュアリティとは何かということについて学びます。つまり、私たち人間が、宗教にかかわりなく、神とか超越的なものといわれる存在を考えるというのはどういうことかという問題です。あるいは、私たちが愛された存在であるという時に、その愛はどんな風に私たちに関わっているのかという問題です。特に、キリスト教の中で神とか神的なものとの関係や経験において、音楽が果たしてきた役割ということを学びたいと思います。きっと、音楽そのものについても、新しい視点へと導くものとなるでしょう。
+第Ⅱ期の学び
一年目の後期には、聖書の詩編に焦点を合わせます。詩編は、3000年もの間、霊的な導きのために用いられてきたものです。なぜ、これらの詩が信仰生活といわれる私たちの霊性にとって重要なものであり得たのでしょうか。そして、それは今でも私たちの生活にとって役に立つのでしょうか。もしそうであるなら、一体どのようにしてそうなのでしょう。これらの詩編と音楽との関係、とりわけ弦楽器(竪琴)との関係とは何でしょうか。リラ・プレカリアの実践における、実際の患者さんとのいくつかの出逢いが、こうした問いについての学びを導いてくれるのです。
+第Ⅲ期の学び
2年目の前期は、人間とはどのようなものなのかということについての基本的な視点に触れます。キリスト教の礼拝儀式の伝統の2つの重要な要素である「キリエ」と「アニュス・デイ」を学びます。しかし、その学びを通して、宗教のいかんを問わず、人間にとって本質的なものが何かをわかってくるでしょう。礼拝というものにおいて、私たちが人間であることの意味、そして、私たちが愛されているということについて目が開かれていくのです。

受講をお考えの皆様へ

このコースは、私たちを神様との深いつながりの中に生きることへと導くように考えられているものです。自分自身を知り、またキリスト教信仰の基本的な事柄について学ぶことが、その助けになるのです。そして、特に、この神様との関係へと誘うものとして音楽が果たす役割ということに学びを深めます。また、患者さんや収監されている人たちの実話に多くを学んでいきたいと思います。彼らは、生きるということについて、本当に大切な学びを与えてくれるのです。
 
一回ごとのスケジュールとしては、初めにその日のテーマについて導入する講義が90分間です。その後、お茶の休憩を挟んで、分かち合いの時を持ちます。この分かち合いの時間では、参加者はその日のテーマに沿った詩編の一編を読んでいくことになります。それぞれの参加者たちは、小さなグループに分かれ、自分自身がその詩編を読み味わう中で経験したことや考えたことなどを分かち合います。
 
参加者には課題も与えられます。例えば、それぞれの生活において、何か自分がこれに出会ったといえるような具体的な「物」を持ってきてクラスでそれを分かち合っていただきます。(自分で描いた絵だとか、いただいた手紙とか、小さなクッキーだとか、その「物」はなんでもいいのですけれども、それを持ってきてお話をしていただくのです。)
 
音楽の体験や教会の会員であること、あるいはキリスト教に関係したことがあるというようなことは一切求められません。神様とのより深い関係を求めるといいう人であるならば、どなたでも歓迎です。

お申込みにあたって

  • この働きと学びに関心のある方には、どなたでもご参加いただけます。
  • 月1回、土曜日の午後、4時間ほどのプログラムです。
  • 毎月1回ずつ、4回を1つの期といたします。1期4回の講座に、連続してご参加いただけることを前提とさせていただきます。
  • 1年間に2期、2年間にわたり全体で4期の学びをご用意します。4期それぞれのテーマと内容は変わります。なお、お申込は1期ごとにご案内いたします。
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第Ⅲ期 申し込み概要 ※終了しました
Ⅲ期の詳細はこちらへ
第Ⅱ期 申し込み概要 ※終了しました
多くのご関心をいただいて4月から始められています本講座の第Ⅱ期を、下記の要領で開講いたします。これまでの講座では、詩編の言葉を共に学びつつ、自分自身の魂を養い、スピリチュアリティを深めるよきひと時を重ねていただいています。

 開講日程
毎月第2土曜日(Ⅰ期と変わります、ご注意ください)
9月14日、10月12日、11月9日、12月14日
時間
13:10-14:40 講義(レクチャー)
14:40-15:00 交わり(ブレイク)
15:00-17:00 分かち合い(シェアリング)
受講料
Ⅱ期(4回)16,000円 初回に集金させていただきます。
会場
ルーテル学院大学 三鷹市大沢3-10-20
定員
20名ほどを予定しています。定員を大きく超えてのお申し込みがあった場合はお断りすることもございます。
申込締切
7月4日(木) 申し込みは終了しました。
申込方法
下記リンクよりお申し込みください。ネットでのお申し込みが難しい場合のみ、郵送でもお受けいたします。それ以外、電話、E-mailなどでのお申し込みはお受けいたしかねますことをご了解くださいますようお願いいたします。

本講座は、日本福音ルーテル社団で長く続けてこられた「リラ・プレカリア」の奉仕者養成のプログラムの中から生まれましたが、新しく独自の講座として作られたものです。この講座の受講により「リラ・プレカリア」の名称を用いて個人的活動をすることはお控えください。また、受講の証明書等もお出しすることはありません。この旨を予めご承知おきください。

第Ⅰ期 申し込み概要 ※終了しました

開講日程
毎月第3土曜日
4月20日(土)、5月18日(土)、6月15日(土)、7月20日(土)(第Ⅱ期の日程は、9月14日、10月12日、11月9日、12月14日の予定です)
時間割
講義(レクチャー):13:10〜14:40 英語(通訳あり)
全体の交わりの時間:14:40〜15:00
グループによる分かち合いの時間:  15:00〜17:00
受講料
Ⅰ期(4回)16,000円 初回に集金させていただきますのでご用意ください。
会 場
ルーテル学院大学 三鷹市大沢3-10-20
定 員
20名ほどの参加者を考えて準備しております。定員を超えたお申し込みになった場合、お断りすることがございますことをご了解くださいますようにお願いいたします。
申込締め切り
3月8日(金)

お申込は、申込書にご記入の上、ご郵送または同内容をE-mailにてお送りください。お申込いただいた方へは、3月8日(金)の締め切り以降、または定員に達しました後にご連絡させていただきます。それまでお待ちくださいますようお願い申し上げます。

詩編と祈り~音楽のスピリチュアリティとともに~第Ⅳ期 プログラム

第Ⅳ期 Term IV Spring,2022  Carol Sack
第Ⅲ期に私たちは人間の置かれた現実を知り、そこに神のみ恵みの必要なことを学びました。
第Ⅳ期では、人間の状況についてさらなる観点を学びます。それによって私たちがどのように癒され得るのかという助けを得られることでしょう。
 
#1)
初めの講義では、第Ⅲ期でも取り上げたキリエ・エレイソンとアニュス・デイというふたつのキリスト教の伝統的な祈りについてもう一度学びます。今回はこれらの祈りの意味を知るために、音楽と、新たな患者さんのお話をします。

#2)
2回目の講義では、子守歌と呼ばれる世界的な音楽様式について学びましょう。なぜ、子守歌は言語、文化、世代が違っても歌われるのでしょうか。人間にとってそれはどういう意味があるのでしょうか。

#3)
3回目の講義では、恥の構造を学びます。恥は、他者との相互的な関係において大きな支配力を及ぼすものですが、同時に見えない形で私たちを突き動かすものとなるのです。私たちが探し求めているものは何なのでしょう。このことに関わって音楽や祈りは私たちにとってどのような助けとなるのでしょうか。

#4)
4回目の講義では国際的でエキュメニカルな草の根運動である「祈りのショール」をご紹介しましょう。これは私たちの人間性の癒しを示す美しいメタファーでもあり、またすべてをまとめるものともなります。
 
このほか、いくつかお伝えしておきたいことがあります。

この講座で私たちは神とのさらに深い生きた関係性を生きるようにと招かれます。講座での学びは私たちが「自分自身」を理解する助けとなりますし、また基本的な「キリスト信仰のものの捉え方」の理解を助けることにもなるのです。
私たちは特に、神との関係にいざなうものとしての音楽の役割に注目します。私たちはたくさんのことを患者さんや服役者の実話から学ぶでしょう。彼らは人生について大切なことを教えてくれます。
✠毎回の講座では、その日のテーマを紹介するための90分間の講義があります。それに続いて各自学んだことを反映させるための記録を付けます。そして、小グループに分かれてそれぞれの考えを分かち合う機会を持ちます。講座の最後には、その日の詩編に導かれ、自分の成長のきっかけとなるものを一人ひとりが思い巡らす時を持ちます。
✠参加者は時に応じて講義の前、また講義と講義の間に資料を読む宿題を課されることがあります。
✠音楽の経験も、教会員であることも、これまでにキリスト教に接した経験も必要ありません。どなたであっても「神とのより深い関係性を探し求めている方」を歓迎いたします。

第Ⅳ期 実施概要とお申し込みについてはこちら

お問い合わせ先

日本ルーテル神学校 附属研究所 デール・パストラル・センター
E-mail:dpc@luther.ac.jp
電話:0422-26-4580(不在の場合、ルーテル学院代表0422-31-4611へお願いします。)
住所:〒180-0015 東京都三鷹市大沢3-10-20