2022年3月4日 お知らせ お知らせ お知らせ

緊急のメッセージと祈り

今、ロシアの軍隊がウクライナに侵攻し、戦闘状態となっていることを深く憂慮します。これは国と国との間にもたらされた戦争です。しかし、実はウクライナに限ったことではないのです。世界には暴力的な行為、破壊的力によって、命が奪われたり、生活が脅かされたりして、自由と平等、平和と安全が失われた状態に生きるたくさんの人々があるのです。私たちは、そうした現実について本当にわずかなことしか知りません。けれども、思いめぐらし、心に重く受け止め、考え、また祈りたいと思います。
 
「ルーテル学院大学」は、「キリストの心を心とし、神と世に仕える人材」を育成する使命を与えられています。本学のこの使命を心に置きつつ、「人のいのちと尊厳」を守り、「共に生きる」を実現することを願いもとめます。今の世界の困難から目を背けず、自らのありようをかえりみて、平和を求める声をあげ、祈り、今できることに取り組んでいきたいのです。
 
確かな平和を求めるため、私の拙い祈りにかえて、「アッシジのフランシスコによる平和の祈り」として知られる祈りをここに記します。
 
主よ 
わたしをあなたの平和のための道具とし、用いてください
憎しみのあるところに愛をもたらすものでありますように。
争いのあるところにゆるしを、
分裂には一致を、
疑いのあるところに信仰を、
誤りには真理を、
絶望には希望を、
暗闇には光を、
悲しみには喜びをもたらすものでありますように。
 
神さま
どうかわたしが慰められるよりも慰めるものとなれますように。
理解されるよりも理解すること、
愛されるよりも愛することを望ませてください。
 
私たちは、与えることにおいて受け、
ゆるすことにおいてゆるされ、
死ぬことにおいて永遠の命へと生きるのですから。
 
アーメン

ルーテル学院大学 学長 石居基夫

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