ルーテルの人 ルーテルの人

皆さんの心に芽生えた興味の“種”を、一緒に育ててみませんか

浅野 貴博 准教授
専門分野:ソーシャルワーク、ソーシャルワーカーの現任者教育

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メッセージ

受験生の皆さんが社会福祉に興味を持たれた理由は様々だと思います。ソーシャルワーカーに対する皆さんのイメージもまた様々でしょう。皆さんの心に芽生えた、ソーシャルワーカーという職業への興味の“種”を、このルーテル学院で私たちと一緒に育ててみませんか。植物の種が育つには土壌、水、太陽が不可欠なように、学びのための環境はとても大切です。ルーテル学院には、一人ひとりの大切な種が育ち、ソーシャルワーカーというそれぞれの“花”を咲かせるための豊かな学びの環境があります。

授業の紹介

「ソーシャルワーク演習」

小グルー プでのディスカッションやロールプレイ(役割演技) 等 を通して、ソーシャルワークについて学びます。様々な福祉的課題に対してどのような“問い”を立てることができるか、そしてその“問い"からどのように考えるかを体験的に学んでいきます。

「社会福祉の基礎」

主に2年次に履修する「社会福祉の基礎」では、主に1年次に履修する「社会福祉入門」とあわせて、日本の社会福祉制度の根幹である社会福祉関係法に関する基礎的な知識を学びます。国家資格である社会福祉士の受験資格を取得するためには、「ソーシャルワーク実習」を含む必修科目の履修が必須ですが、この授業を含むいくつかの科目に関して一定の成績で単位取得することを実習を履修する条件としています。

社会福祉を幅広く学ぶ

2年次以降に社会福祉の各分野に関する専門科目を履修するのですが、それらの科目を履修する上での、文字通り“基礎”となることを学びます。授業では、社会福祉関係各法の概要だけではなく、それぞれの歴史的沿革についても学びます。現在の法制度を理解する上でその時代時代の社会的要請に応じてどのような変遷を辿ってきたのか、つまり、歴史という“縦軸”を通して見ていくことは不可欠です。また同時に、その時代の世界の諸国の動きはどうだったのかという“横軸”を通して見ていくことも大事なことです。縦軸と横軸という2つの軸をあわせて見ていくことで、日本の法制度等の課題も明らかになります。例えば、1950 年代に北欧で生まれた「ノーマライゼーション」は、障がいのある人を「ノーマル」にするのではなく、彼らにノーマルな生活条件を整えていくという思想ですが、1970 年代に北欧諸国の政策を変えただけでなく、その思想は日本を含む世界の諸国に大きな影響を与えました。「障がい」とは何か、「ノーマル」とは何か、そして「障がい」があってもその人らしい生を生きるにはといったノーマライゼーションが投げかけた問いは、日本社会に生きる我々に対して、今もなお多くのことを問いかけています。担当教員としては、本授業を通して法制度の背景にあるそうした様々なことを学び、学生が自身の問題関心をさらに広げ、そして深めるきっかけになることを目指しています。

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