ルーテルの人 ルーテルの人

廣瀬 圭子 准教授
専門分野:ICF(第三者の障害)、家族介護支援、リハビリテーション

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授業の紹介

「保健医療サービス」

「保健医療サービス」は、社会福祉士や精神保健福祉士受験に必要な科目であるだけでなく、毎日の生活に役立つ社会サービスや制度の解説をしています。ソーシャルワーカーとして、医療との連携をはかりながら、社会福祉の視点・立場から事象をとらえ考察し、実践していく力を獲得します。

「ソーシャルワーク実習指導Ⅰ」

社会福祉士の受験に必要な指定科目であり、社会福祉士の現場実習である「ソーシャルワーク実習」とあわせて履修します。実習では、ソーシャルワーカーの知識と技術を身につけたり、実習を通じて気づいた自身の課題について理解し対処することが求められます。本学では「実習指導」の科目がⅠ〜Ⅳありますが、Ⅰでは、実習の事前学習の総仕上げとして、実習を通して得られた学びを理論と統合し理解を深めるための基本的な視点を身につけていきます。

    授業の形式

学生の興味関心により、高齢分野、障害分野、児童分野の3つの分野に分かれてのゼミ形式で学びます。各分野の専門的知識を有する教員が指導にあたります。具体的には、利用者やその関係者との基本的なコミュニケーションや円滑な人間関係の形成など基本的態度からはじまり、分野に特徴的な具体的実践事例や社会的課題をテーマにあげ、関係者との援助関係の形成や支援のあり方などを学びます。

    ソーシャルワークの支援のあり方とは

利用者個人のニーズは多様ですので、幅広く学ぶ必要があります。例えば、利用者やその関係者の権利擁護、エンパワメントする支援、多職種の連携・協働といったチームアプローチの方法などを学びます。また、社会福祉士としての職業倫理や、実習先の施設の就業規則を理解し、組織の一員としての役割と責任を学ぶことも大切にしています。

    ゼミの雰囲気

同じ分野に興味を持った学生が集まった少人数制のゼミなので、とても仲が良く和気あいあいとした雰囲気です。講義だけでなく具体的な事例なども用いますので、学生自身が主体となって意見を持ち寄り互いに議論を交わすなど、積極的な学び合いが中心となっています。例えば、私が担当する「高齢分野」では、地域で一人暮らしをする認知症の高齢者の事例を取り上げ、時間的経過に沿ってその時々でどのような支援を行うべきか、またその支援のあり方で、どのような変化がもたらされるのか、成功例だけでなく失敗例からも学びを深めていきます。
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