ルーテルの人 ルーテルの人

海外に行かなくても、毎日が国際交流

ジェームス・サック 教授
専門分野:牧会カウンセリング、スピチュアリティ

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メッセージ

ルーテルでは、自然に囲まれた心安らぐ環境の中で、少人数制だからできる多くの体験授業が受けられます。また、多彩な海外研修も用意していますが、海外に行かなくても、バラエティ豊かな外国人教員とともに毎日国際交流ができます。“楽しく意義ある教育”を目指していますので、私たちと一緒に愉快に楽しく学びましょう!

授業の紹介「キリスト教の人間観Ⅱ」

授業で学ぶこと

この授業では心理学、神学、倫理、人類学、社会的など様々な学問の視点から人間を理解し、存在や生きがいを探ることをします。当然にキリスト教の人間観に基づき考察することを大切にしています。

どのような視点を大切にしていますか

日本の中等教育で今まであまり具体的に取り上げられてこなかったのが、自分を表現したり、さまざまな問題に対して自分の意見を述べたりすることです。大学では社会に出て活躍するための準備が必要となります。そのためには問題を適切に理解し、他者と協力して問題を解決する能力が必要だと思います。まず自分がどのように考えているかを自覚し、意見を他者に伝えることが大切です。そして、意見を出しあった上で、チームとして問題の解決方法を考えていきます。そのため、この授業では自分の考えを整理し、相手に伝えられるようになることを目指しています。また、相手の意見を正確に聞き、理解することも必要です。みんなが自分の考えを共有できれば、チームで協力して解決策を見つけやすくなります。学生の中には、「間違っていると思われたくない」「他の人の意見が多数を占める中、自分の考えを伝えたくない」といった思いにより躊躇することがあるかもしれません。しかし、この授業では「正しい意見も間違った意見もない」という信念を繰り返し伝えるようにしています。一人ひとりに意見を持つ権利があり、その意見に自信をもってもらいたいのです。

授業の特徴

それぞれの経歴や過去の経験に基づき、様々な意見を分かち合うことで、より広い範囲での理解が得られます。言い換えれば、「真実は一つの面だけではない」ということだと思います。自分の視点から情報を得るだけでは問題を完全に理解することは無理なときでも、他の視点からの意見を知ることにより、その課題についてよりよい理解を得ることが可能です。

授業の形式

学生が3~5人程度の小グループに分かれて、各グループで人や家族が直面しているジレンマのケーススタディを作成します。ジレンマとは、「2つ以上の選択肢の中から難しい選択をしなければならない状況」と定義されます。どのような選択肢を選んでも、その選択には問題が残ります。問題に直面している人を完全に満足させる選択肢はありません。そこで自分達のジレンマとその背景を説明し、そのジレンマを部分的に解決するための様々な選択を提示します。先に述べたように、選択肢には「正解」も「不正解」もありません。プラスとマイナスの面があるだけです。どの選択肢を選ぶかは、その人の考えや人生の経験などによって決まります。人はそれぞれ経歴や過去の経験を持っているので、それぞれの選択肢のメリット・デメリットは人によって異なります。選択肢のプラスの面とマイナスの面について真剣に話し合うことで達成することができます。難しい問題を理解し対応するためには、複数の方法があることを全員が理解できれば自分以外の意見を聞くことにつながります。学生達が自分の意見を客観的に伝えることと他者の意見を聴くことができれば、どんな難しい問題でも豊かな議論になると思います。

模擬講義「齧る(かじ)る理論(Nibble Theory)を通して人間関係を考察する」

自分が成長し成熟することと同時に、他の人も成長し成熟するのを助ける方法を学びましょう。講義資料


https://youtu.be/901csoLTpXU

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